重吾

2019年9月10日仙人モード, 仙人化, 呪印, 音隠れ

仙人化と呼ばれる特殊な力を持った一族生まれの忍。
仙人化すると自分では制御不能な殺人衝動に駆られ、その抑止のために自ら望んで大蛇丸の下へ行き北アジトに収容された。
大蛇丸の死後はうちはサスケの組織した蛇及び鷹のメンバーとなった。

ヒストリー

君麻呂と会う以前

重吾は仙人化によってたびたび身の回りの人間を危機に陥れ、仙人化が解けて正気に戻るたび自分のした事に恐怖した。
ある時、仙人化の殺人衝動に駆られた重吾は村人を殺して回って村を壊滅状態にした。いつしか重吾は近所に住む村人から、普段の穏やかさと突然気性が荒くなる二面性を称して「天秤の重吾」と呼ばれるようになった。

それから重吾は、自分が人を殺してしまわないよう自ら人里離れた洞窟に隠れ誰も入れないようにしていた。そこへ突如、君麻呂が現れた。入ってくるなという忠告を無視して近づいてきた君麻呂に襲いかかるが、屍骨脈によって止められる。そして、大蛇丸の下へ来ないかと誘われた。
重吾は「大蛇丸の下には僕や君と同じような孤独な者がたくさんいる。僕が君の檻になる」と言った君麻呂の誘いを聞き入れ、大蛇丸の下へ行くことにした[1]ナルト疾風伝 118話

呪印のオリジナル

大蛇丸はまず重吾の持つ仙人化の源に目をつけた。その秘密が龍地洞にあると掴んだ大蛇丸はその場所を探し当て仙術の修行をしたが、完全な仙人仕様にはなれなかった[2]NARUTO 62巻 579話。大蛇丸はその代わりとして、自分の仙術チャクラと重吾の血液から抽出した酵素を混ぜた「呪印」を開発した。

ある時、君麻呂が呪印の移植先となった。呪印は適合すればさらなる力を得られるが、適合しなければ死ぬため、重吾は一度反対した。しかし、適合すれば力を得られる他にも、君麻呂を蝕んでいた病の進行を遅らせる可能性もあると聞き、移植は行われた。
結果として君麻呂は呪印に適合した。

君麻呂との別れ


君麻呂に暴走を止められる
君麻呂に暴走を止められる

月日は流れ、大蛇丸の不屍転生の時が近づいてきた。君麻呂は病に冒され器として使い物にならなくなった自分のせめてもの償いとして、新たな器であるサスケを大蛇丸の下に連れて帰ると自ら志願し、その出発前に重吾のもとを訪れた。
君麻呂は「器になるべき存在は、僕を除けば彼をおいて他には居ない。サスケは僕の生まれ変わりのような存在だ」と重吾に話し、「また来るよ」と言い残して去って行った[3]ナルト疾風伝 118話
それ以降、君麻呂の姿を見ることは無かった。

サスケとの出会いと蛇への加入


サスケに暴走を止められる
サスケに暴走を止められる

数年後、大蛇丸が死んだ。程なくして、サスケと水月と香燐が重吾のいる北アジトへとやってきた。丁度、殺人衝動が暴走していた重吾は牢の扉を開けたサスケに攻撃を仕掛ける。しかしサスケは呪印の部分変化で防いだ。「こいつぁ君麻呂以来のコピー野郎だ」と評し再度攻撃を仕掛けるが、「争いに来たんじゃない」と諭された。それを無視して攻撃をしようとしたところ、水月が割って入り戦闘となった[4]NARUTO 39巻 351話
その戦闘の途中でサスケが「俺に殺されたいのか」と両者を止めた。水月も重吾もその殺気に戦意を失い、その場は収まった。それと共に殺人衝動も収まった重吾は自分の牢へと戻り、来ないでくれと嘆願した。
その後、サスケから蛇というサスケの組織した小隊に誘われるが、またいつどこで殺人衝動に駆られるかわからないため「俺を止められるのは君麻呂だけだ」と言い断った。それに対しサスケは「君麻呂は俺のために死んだ」と言う。重吾はそこで初めてこの相手がうちはサスケであると気付く。
「また来るよ」と言って去った君麻呂がこういった形で帰ってきた、と解釈した重吾は、サスケは本当に君麻呂が命を懸けるほどの忍なのかを見届けるため、蛇に加入することに決めた[5]NARUTO 39巻 352話

イタチ捜索と鷹への改名

サスケの復讐対象であるうちはイタチを探し出すため、重吾は動物らと意思疎通をして暁のアジトと思われる場所をいくつか割り出した[6]NARUTO 40巻 365話。その場所の内の一つでサスケはイタチの分身と遭遇する。そこでサスケはイタチから「うちはのアジトへ来い」と言われる。そして蛇はその場所へ向かった。
アジトの前に付くと、暁の一員である干柿鬼鮫が現れ「ここから先はサスケ君一人で行ってください」と言う。元から一対一で戦うつもりだったサスケはそのまま行き、他の蛇のメンバーはその場で待った[7]NARUTO 42巻 380話

イタチの死後、蛇は鷹へと名を変え、復讐のターゲットもイタチから木ノ葉へと変わった[8]NARUTO 43巻 402話
鷹は木ノ葉を潰す戦力として尾獣の力を得るため、一時的に暁と協力した。その一環として、鷹は暁のリーダー・トビから八尾の捕獲を命じられた[9]NARUTO 44巻 404話
八尾捕獲のため、鷹は雲隠れの里に着いた。そこで鷹は八尾の人柱力であるキラービーと対峙するが、八尾を完全にコントロールしたビーに苦戦を強いられた。ビーのラリアットをモロに食らって首と胸の一部が吹っ飛んだサスケに、重吾は呪印に適合していたサスケなら大丈夫だろうと踏んで己の体の一部とチャクラを与えて救った[10]NARUTO 45巻 413話
死闘の末、戦いの中で天照を使用できるようになったサスケが八尾を行動不能にし、なんとか捕獲に成功した[11]NARUTO 45巻 415話

八尾捕獲後、鷹は戦いの傷を癒やすためしばらく休養を取った。休養中、香燐が追っ手のチャクラを感知したため、サスケと重吾がその始末にあたっている[12]NARUTO 45巻 41話話

五影会談襲撃

サスケの傷が癒えた後、鷹は木ノ葉へ出発した[13]NARUTO 48巻 450話
木ノ葉に向かう道の途中、突然トビが現れ、彼の部下の一人であるペインが木ノ葉を潰したこととそれを受けて志村ダンゾウが新たな火影となったことを聞く。サスケは近々開かれる五影会談でダンゾウを始末することに決め、鷹はゼツの案内のもと五影会談が開催される鉄の国に向かうこととなった[14]NARUTO 48巻 453話

鉄の国に到着した後、重吾はサスケに命じられ、動物を使い会談場までの警備が手薄なルートを導き出した[15]NARUTO 49巻 456話
鷹が建物内に侵入してしばらくすると、急にゼツが消えて侍たちが慌ただしく動きだした。サスケが駆けつけた侍の始末にあたっている最中、サスケの心配をしている香燐に「侍の感知はいい。とにかくダンゾウだ」と命じてから自らもサスケに加勢した[16]NARUTO 49巻 460話
その直後、四代目雷影とその護衛であるダルイとシーが天井を突き破って現れた。感知タイプのシーがいる中で香燐がダンゾウを探し続けるとチャクラで場所がバレてしまうため、香燐は感知を止めてチャクラを消す必要があった。重吾は香燐に感知を再開させるため、最初にシーを倒すことにし、呪印状態2になって殺人衝動をバリバリに出した[17]NARUTO 49巻 461話。しかし、雷遁チャクラモードの雷影のスピードとパワーは並外れており、パンチで重吾のガードを貫通し胸まで達した。それでも死んでいなかった重吾はそこから体を変形させ、ゼロ距離で多蓮不自連砲を放った。雷影を殺したと思ったのも束の間、実は躱されており、エルボーを食らい吹っ飛んで壁に激突し戦闘不能の状態となった[18]NARUTO 49巻 462話

意識が戻ったのは、サスケがスサノオで建物の柱を崩した後であった。
崩れる天井の中に埋もれた重吾は、近くに倒れていた侍の体を吸収することで傷を回復した[19]NARUTO 50巻 465話。その後、同じく瓦礫に埋もれていた水月と会う。
上へ向かったであろうサスケや雷影らの後を追おうかと言う水月を「警戒されている。すぐに見つかる」と止めた。すると水月は「いい方法がある」と言い、侍の鎧を着てやり過ごすことを提案してきた[20]NARUTO 50巻 468話。しかし、すぐに他の侍たちと遭遇し、不自然な受け答えに速攻で正体がバレてしまった[21]NARUTO 50巻 473話
そこからしばらく重吾と水月は鉄の国の牢獄に囚われた。

第四次忍界大戦の始まり

戦争が始まり、鉄の国は侍も戦いに駆り出されたため警備が手薄となっていた。液体と化し先に脱獄した水月に鍵を開けてもらい、囚われの身を脱した。サスケを捜しに行こうとすると、水月は自分の首切り包丁を見つけてからにすると言うので、まずは水月の刀捜しに付き合うことにした[22]NARUTO 55巻 522話
まずは武器庫からあたるが、そこに首切り包丁は無かった。そこで重吾は、いつもは面倒くさがりな水月がなぜ刀捜しにはそこまで必死になるのかの理由を訊き、忍刀七人衆について知った[23]NARUTO 55巻 523話

水月と共に鉄の国から出た後、サスケと香燐を探すため、2人は大蛇丸のアジトを回ることにした[24]NARUTO 60巻 569話。その道の途中、重吾は鳥たちから戦争であることを聞いた。
その後大蛇丸のアジトの一つに着き、水月との会話中、殺人衝動に駆られて水月に殴りかかった。それを水月が躱したことで攻撃は壁にあたった。壊れた壁の先には大蛇丸の隠し部屋があり、そこで水月はとある物を見つける。そして「サスケにいい手土産ができた」と言う水月と共にアジトをあとにした[25]NARUTO 60巻 574話

サスケとの再会

重吾らはイタチと戦った後のサスケを見つけ出した。重吾は倒れているみたらしアンコを調べ、生きていることを確認した。その後、鳥たちからマダラの穢土転生が止まっていないことを知り、それをサスケに伝えた[26]NARUTO 62巻 592話
大蛇丸を復活させるというサスケに命じられ、カブトの一部分を抉ってアンコに移植した[27]NARUTO 62巻 593話。そうして復活した大蛇丸と共に、うずまき一族の能面堂を経てうちは一族の集会場へと赴いた。

歴代の火影達を穢土転生する下準備として、重吾は大蛇丸に命じられサスケに呪印仙力を与えた。すると、それに呼応してサスケに付いていた白ゼツが外へと飛び出してきた。そうして白ゼツを生贄とした大蛇丸の穢土転生によって歴代の火影達が蘇った[28]NARUTO 65巻 618話
その後、サスケは歴代火影の話を聞きイタチの思いを無にはしないと決心したため、歴代火影とサスケらと共に戦場へ向かうことになった。うちはの集会場から出た後、鷹は木ノ葉の牢獄から抜け出していた香燐と再会している[29]NARUTO 65巻 627話

第四次忍界大戦終盤

戦場に着きうちはオビトが十尾の人柱力となった後、十尾による尾獣玉の共鳴爆破から逃れるためサスケに蛇の逆口寄せを提案する。しかし、ナルトから止められ、九尾チャクラを与えられた後、それを介したミナトの飛雷神の術で回避した[30]NARUTO 67巻 644話
その後、神樹が忍連合を壊滅状態にさせ、ナルトと忍らの戦意を喪失させた。そんな中でもオビトに攻撃を仕掛けようと先陣を切ったサスケのスサノオに同乗し[31]NARUTO 67巻 647話、自然エネルギーをスサノオに流し込んで仙術スサノオを合作した[32]NARUTO 68巻 648話

オビト撃破後はサスケと別れ、ヤマトを乗っ取ったトビと対峙した。
大蛇丸・水月・香燐と合流し、物陰からトビの隙を伺っていると、突然香燐の様子がおかしくなる。どうしたと聞くと、サスケのチャクラが感知できないと言う[33]NARUTO 69巻 662話。大蛇丸らは早くサスケのもとへ行くことに決め、トビに連携攻撃をしかけて足止めを突破した。その中でトビの挿し木の術を食らった香燐を呪印の部分変化によって腕を伸ばして助け、刺さっていた木を抜いてあげている[34]NARUTO 69巻 663話

サスケのもとへ着くと、そこにはカブトがいた[35]NARUTO 69巻 667話。そばにいた二代目火影の助言を受けたカブトの治療により、サスケは蘇生した[36]NARUTO 70巻 672話。その後は大蛇丸らと共に、マダラとの戦いに向かうサスケを見送り[37]NARUTO 70巻 673話、マダラの無限月読完成までその場に佇んでいた。

しばらく後、ナルトとサスケによって無限月読が解術され、第四次忍界大戦は終結した。

強さ


鳥と会話する重吾
鳥と会話する重吾

性質変化は土・水・風・陽遁を扱える[38]陣の書 106ページ
呪印のオリジナルなだけあって、重吾は大蛇丸やうちはサスケから見込まれるほどの力を有していた。また、薬師カブトは重吾を小隊のメンバーに選んだサスケを「お目が高い」と評している[39]NARUTO 62巻 579話
呪印で聴覚を強化することで動物たちとコミュニケーションを取ることができ[40]陣の書 106ページ、それを活用してかなり遠く離れた位置の情報を得ることができた。
重吾のチャクラに適合する相手であれば、体の一部を分け与えて回復することや仙術チャクラを与えて力を増幅させることもできた。

仙人化


状態1
状態1

重吾は仙人化と呼ばれる特異体質を持つ一族の末裔であり、この能力によって自然エネルギーを体に取り込むことができた。仙人化では体が異様に変形し、力・スピード・体力が跳ね上がる。全身を変形させることも、体の一部分だけを変形させることもできる。
自然エネルギーは絶えず体内に取り込まれ続けており、それが原因で不随意な暴走が起こることがあった[41]NARUTO 62巻 579話。ある時、自然エネルギーを取り込みすぎて殺人衝動に駆られて暴走した重吾は村人を殺戮し村を壊滅させた。


部分変化
部分変化

重吾の変形はバリエーションに富んでおり、同じ部位でも色々な形状に変化させられる。
腕をジェットブースターのように変形させ、肘からチャクラを噴出させて勢いを上げたパンチを見せた。これは移動にも活用でき、キラービー戦ではサスケを遠くへ飛ばすため及び水月と香燐を抱えて遠くへ逃げるために使用した[42]ナルト疾風伝 143話
腕は斧のような見た目にも変形させられる。強度は水月の首切り包丁と互角に渡り合えるほど。
腕を伸ばすこともできる。キラービー戦とトビ戦で香燐を助けるため二度使用した。


状態2
状態2

全身が変形すると完全に我を失い、ひたすらに殺しを求める粗暴な人格となる。
全身では更に忍耐力が上がり、腕を貫かれた上に胸まで達する四代目雷影のパンチを食らいながらもすぐさま反撃に転じることができた。
変形の柔軟性も上がり、腕を盾のように変形させられる。また、背中にあるジェットブースターのような放出口をフジツボのような形状に変え、その放出口からチャクラを放つ多蓮不自連砲を使用できる[43]ナルト疾風伝 202話

仙人化の能力は、適合する相手であれば、他人にも分け与えられる。
大蛇丸は重吾の酵素を使って呪印を開発し、多くのフォロワーを生み出した[44]NARUTO 38巻 349話。そうして生まれた呪印を有する忍のことを重吾は「コピー野郎」と呼んでいた[45]NARUTO 39巻 351話
自分の体の細胞を他人に移植し、損傷した箇所を回復させることもできる。これには、細胞を使った分だけ体が失われて子供のように小さくなるという副作用がある[46]陣の書 319ページ。逆に他人の細胞を吸引することもできる[47]陣の書 318ページ。そうした場合、損傷した箇所が回復し元の姿に戻る。

出典   [ + ]